2011年08月01日

帰ってきました+芦田豊雄さんのこと

少し長い間留守にしていましたが、帰ってきました。
いない間、ニュースなどは普通に見てましたが、アニメヲタ的に一番衝撃的だったのは、私にとってヲタの道を決定的にしてくれた「魔動王グランゾート」や「魔神英雄伝ワタル」の芦田豊雄さんが亡くなられたことでした。

思い返すに芦田豊雄さんというのは、鳥山明さんとともに、80年代末から90年代前半にかけて、今でも通じるショタ少年ヒーローキャラデザの文法というか、「お約束」を定着させた方々の一人だったように感じます。
例えば頬や筋肉などのカーブを少しカクカクした線で描くとか、房になってツンツン尖った髪の毛とか、黒目がちのかまぼこ形目(といえるだろう)ヒーローとか、逆三角形の三白眼のサブキャラとか、ハイライトを妙にくっきり入れる塗りだとか。それから、目と顔のバランス、頭身のあり方などなど、今、たとえばイナイレにすら時々現れる、見慣れたこういう表現が一気に形を取って最初に凝縮したのがこの二人の絵柄でした(だって、キャプ翼とかまで遡るともう全然違う絵柄ですよね)。当時の自分はそれを一生懸命真似しようとしていたのを覚えています。

また、すこし前にこういうトギャまとめを読みました。
「鳥山明氏が芦田豊雄氏から受けた影響について」
http://togetter.com/li/136413

二人は相互に影響されあっていたようです。

更に言えば、鳥山さんはどうであったのか知りませんが、少なくとも芦田さんは「魅力的なショタキャラをどう作るか」をかなり明確に言語化して実践している方でもありました。
(そして私は面白いくらいそれにメロメロになりました。)
三白眼、鎖骨、前髪、生い立ち、顔や身体の傷、etc.フェチの対象となるパーツが何であるかを頭の中にちゃんと百科事典のように持っていて、自在にそれを組み合わせてキャラを作っていたのです。
少年キャラがただの男の子ではなく、フェチなパーツから構成される欲望の集合体だなんて事をちゃんと言語化して説明してくれたのは、自分の中ではあの方が最初でした。



なお、ショタの魅力について先に語ってしまったために文面がややギラギラしていますが、ワタルやグランゾートは自分にとってはかなり切実な作品でした。本当です。私事で恐縮ですが、実家が家庭崩壊した子どもの頃、ブラックホールに吸い込まれるようにはまりこんだ作品です。その頃、自分の周りで何が起きていたのかおかしいくらい覚えていないのですが、アニメの時間だけは楽しく嬉しかった思い出として記憶に残っています。
ラビや主人公の大地と一緒に、心の中の月面世界に住んでいて(舞台は未来の月世界なのです)、時々学校に行くために現実世界に出かけていました。
だから、本当に忘れられない。


心よりご冥福をお祈りいたします。

untitled2.jpg
ラビのつもりです。ちょっと眉毛が太くなったかな…。
ラビは芦田さんではなく上杉恵美子さんという方のデザインですが、「生い立ちに不幸があり、頬に傷があって、少し影がある少年」などイメージの指導はしたようです。


posted by サキオ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ただの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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