2007年10月30日

「敷居の住人」というマンガ

志村貴子さんの『敷居の住人』というマンガがありまして。全七巻。

これ、すっごい好きです。
こないだ思い出してちょろっと読んだらハマって読み返しちゃって。

なんていうか、一言で上手く説明できない物語なのですが…
いわゆる日常マンガ、まったりとヘタレた登場人物達が出てきて、悲喜こもごもの日常を送るという感じです。設定には登校拒否とかいじめとか色々出てきて悲惨になりそうなのにならない不思議な味わいの話。

…っていうのは、「一般向け」の解説で、実は私このマンガ、ぶっちゃけ「男女ものヤヲイ」の一種じゃないかと考えてたりします。だから萌えまくった。

主人公は高校生男子(冒頭では中学生)なんですけど、これがすっごい受けなんです。わかりやすく攻受あるわけじゃないんですけどね、主人公がいい感じに女子(複数)に翻弄されてるんですよ。それも単に誘惑されてるとかではなく、かといって奴隷でもない。何かじゃれてる感じで、お互いあしらったり牽制したりしながら淡々と日々が過ぎていく。
しかも主人公、いい具合にツンデレかつヘタレ。お前いーかげんにしろよ、とかいいながら、気づいたら家に入り浸ってる登校拒否少女にカレー作ってあげちゃうわ、恋愛の悩みを延々と聞いてあげちゃうわ。はたまたノリでつきあう羽目になった女子に情が移り、そのとたん振られて泣き、そのまま拾った猫を連れて放浪の旅に出てしまう、etc.。

もう一つ面白いのは、その主人公が「将来の夢も何の展望もない、変化しようとかいう意欲がまるでない」(ただしどこか非常に達観したところもある)子だというあたりかな。お母さん中卒水商売の母子家庭で、だから家事はうまくて、「俺、主夫とか向いてそう…」とか言いながら、まったりと高校卒業してフリーターになるんですよ。少年マンガでこれ珍しい。

でもこのマンガ、女性よりは男性に人気があるらしいんですよね。掲載誌がコミックビームっていう少年向け(?)マイナー誌だったこともあるんだろうけど…
実際、私にとっては「こんな男子の出てくるマンガが読みたかった!」状態だったんですが、弟(当時リアル高校生)が読んだら「これいいね( ・∀・)」となり、しばらくハマってた。主人公に共感できるらしい。ネットで検索かけてもこういう読者結構いるみたいです。それも私よりはちょっと若いくらいの男子世代。

そういわれてみれば私も、主人公男子には「こういう子が身近にいたら」という気持ちだけでなく「うんうん、わかるよこの気持ち!」をすごく感じました。(…実際、女の子に振り回される感じがリアルってのもあったけど。あと逆に自分がこれやったな、というのも。因果は巡りめぐります…)
対して、私と同年代かそれより上の友人男性ではまだあまり「ハマった」という意見を聞かないかけど…どうなんだろ?
まあ、独特のノリのマンガなんで、性格的に合わない人はいるみたい。


posted by サキオ at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・アニメ・映画批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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