2008年04月01日

ゴンが…!

今週もトガシさんのSっぷり(?)に悶絶しますた…
以下、ネタバレ有りのWJ感想。いや〜…ゴンが、ゴンが…乱れに乱れております…!

特にピトーが
「頼むから彼女を…救けさせてくれ…!!」
と言ったときのゴンの表情といったらすごかった。
自分にとって大事な物を壊したピトーが、自己犠牲を厭わずに、弱い人間のために献身しようとしている。しかもそれはピトー自身の情ゆえではなく、ピトーが大事に思う人のため(より直接には「王に命じられたから」)、ただそれだけ。

ピトーのこの時の態度は通常の人間による情の論理を超越している。それが面白いです。いや、より正確に言えば、この展開を用いることにしたということ自体が面白い。

大抵の場合、ただ単に大切な人を守るために戦うよりも、大切な人が愛する対象を守るために戦う方が困難。場合によっては(プフが若干そうであったように)寵愛を巡っての嫉妬という感情すら紛れ込んでくる。

例えばだけど、仮にコムギが「ピトーにとっての大切な人」であり、それゆえ治療していたのなら、同じ憤るにしても、ゴンはもう少し気楽だったのではないか。攻撃しづらくなることにはかわりはないが(弱い普通の人間であるコムギはまさにハンター側にとって「守るべき」存在なので)、心理的葛藤は少ない。文字通り「そんなの勝手だ」と非難すればいいし、「俺がカイトを失う痛みがわかったか」という話もできる。実際、この手の持っていき方は、悪役が改心する契機が生まれる、人情が芽生える、なんていうベタな王道展開にありがちだ。

しかしピトーが示した態度は自己を超越した王への忠誠であり、全くの他者であるコムギを守ろうとするという、それ自体は「非の打ち所がない」姿だった。

それを目の当たりにしてゴンの心の中に葛藤が炸裂する様の描写が素晴らしかった…。単に敵を責めたい、非難したいという表情ではなく、自分の内面で何かが戦っている苦しさがありありと表れた顔をして乱れてる。
キルアに「キルアは…いいよね 冷静でいられて」と言った彼は、何を切り捨てればいいのかまるでわからなくなっている自分を少なくとも自覚してはいるのだろう。「人としてあるべき道義(コムギが治るまで待つ)」を取るか、それとも「大切な人を無くした心の痛み(復讐を果たしたい、攻撃したい)」を取るか。

ただ切ないのは、確かにキルアはカイトとの距離故に道義をとるだけの余裕がある一方、ゴンを非常に大切に思っているが故の強い葛藤もあるということ。そして余裕をすっかり失ったゴンはそのことをまったく思いやることが出来なくなっている(この辺は変わり果てたカイトをみた時からゴンとキルアの間で繰り返されている)。

このあたり、読んでてシビれました…!いや、しびれたとか最高とか、イキそうとか(←これは言ってないか)貧困な語彙ばかりですまんですけど。とりあえず一ファンとして、描写の一つ一つに心を震わせてる、とゆうことで。

そしてそしてそして、

既に方々で話題の的となっている、ゴンの「関係ない」発言の後のキルアの表情が……………最 高、です。
「もう大丈夫」の後のコマの無言キルアもすごい… ハァハァ

ひょっとしてハンタって正統派少女マンガなのではないかしらとか一瞬勘違いしそうになりました…。
まずコマの使い方がそれっぽい。時間が一瞬止まったようなアップとか、変形ゴマの使用、断片的な身体の描写(口の微妙な表情が大写しになる)など、作中の時間の流れを一時的に変えるような形でキャラの感情が表現されているわけだけど、これは少女マンガで発展した描写手法(by大塚英志、他)に大変近い。(これでキルアのモノローグが入れば完璧だけど、流石にそれはやっていない。)
それもこれもキルアの微妙な心理を表現するためだけに (;´Д`)ハァハァ

これ、いわゆる王道の少年漫画だったら、多分、「関係ないからっ」の直後にせいぜい一コマ入れるか入れないかで、「てめーがテンパッてるから」とくるんじゃないかなと思うんですよね。
もともと昔の少年漫画は、キャラの感情のために時間の流れを崩すことをあまりやらなかった。今は大分手法の垣根が無くなってきて、単純に時間経緯の問題だけなら、戦闘中にスローモーション、みたいな描写はよく見ます。でも、二人のちょっとした感情のやり取りのために3ページ近く使われているというのはまだ珍しい方なんじゃないかな?

いやはや、それはともかくとして、とにかく、なんて感情描写の濃密な少年漫画なんだ…!!

時々入るピトーのアップもいいですね。
自分の使命を守るために必死っていう、他は何も頓着しない様子がありありと。
ひそめた眉とガラス玉のような眼差しに萌えた。



急いで書いたんでかなり文章乱れてますが取り急ぎこの辺で。

+多少文体を訂正、加筆しました。すいません(22:54)
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